takashi_FX channel Written by Takashi Aoyama

節目で相場がどう動くか|GMMAで読む“反応の質”とブレイク力

FXトレーダーの考え方

節目で相場がどう動くか|GMMAで読む“反応の質”とブレイク力

前回(第13回)は節目価格の見つけ方を解説しました。
今回はその続きとして、価格が節目に到達した時の“反応の読み取り方”をまとめます。

FX初心者が強くなるために必要なのは、
「ここにラインがある」だけではなく、

“節目で何が起きているのか”を理解すること。

そしてその反応は、GMMA を見ることで精度が一気に上がります。


■ 節目で相場は必ず「3つの反応」を示す

節目に価格が近づくと、相場はほぼ必ず次のどれかを起こします。

  1. 強く反発する(跳ね返り)
  2. 横ばいになってから抜ける(静かな突破)
  3. 抜けたように見せて戻される(ダマシ)

この3つを“事前に想定できるかどうか”が、
初心者と中級者の大きな違いです。

そして、これらの反応はすべてGMMAの開き方・縮まり方にヒントがあります。


■ パターン①|強く反発するケース

節目にタッチした瞬間に大きく跳ね返るパターン。
これは短期のGMMAが下向き(または上向き)で勢いが弱まっている時に起きやすい。

  • 短期GMMAが収縮している
  • ローソク足のヒゲが増える
  • 実体が小さくなる

このセットが揃うと、節目は“強い壁”として機能しやすいです。

初心者の失敗で多いのが、
節目の直前で順張りエントリーしてしまうこと

節目で反転しやすい理由を理解できれば、このミスは自然と減ります。


■ パターン②|横ばいになってから抜ける(静かな突破)

GMMAを見ると、短期が横ばいになり、長期GMMAとの距離が狭くなる瞬間があります。
この“圧縮”が起きると、節目の突破が近いサインです。

  • コマ足が並ぶ
  • 長期GMMAに支えられている形
  • 短期GMMAが横ばい→上向きに変化

このパターンの突破は、一度走り始めると勢いが継続しやすく、
初心者でも比較的エントリーしやすい形です。


■ パターン③|一瞬抜けて戻される(ダマシ)

もっとも多いのがこの“フェイクブレイク”。
節目の上(または下)にヒゲを出した後、強く戻される動きです。

GMMAでは次の特徴が見られます。

  • 短期GMMAが停滞している(勢いが弱い)
  • 長期GMMAが水平に近い
  • 直前の足で出来高が増えていない

ダマシは初心者がもっとも負けやすい場面ですが、
GMMAの勢いが弱い状況では起こりやすい、と理解しておくことで回避が容易になります。


■ まとめ|“節目 × GMMA” は最強の基礎セット

  • 節目は相場の“境界線”として必ず機能する
  • そこでの反応は「反発・静かな突破・ダマシ」の3種類
  • GMMAの傾き・縮み具合で反応の質を読み取れる

節目を「ただのライン」として見るのではなく、
GMMAの状態とセットで観察することで、
初心者でも“ブレイクか反発か”を判断しやすくなります。

この組み合わせが理解できれば、
トレードの精度が一段階上がり、
“とにかく入ってみる初心者”から脱却できます。




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